
こんにちは。
今回は、Windows歴20年以上の私が「なんかもうLinuxでよくね?」ってなった話です。
Windows98,ME,XP,7,10,11と使ってきましたが、色々と疲れてきました。
その理由や、Linuxでもここまで出来るぞ!ってあたりをお伝えできればと思います。
それではどうぞ。
Windowsは金が掛かる
まずは私がWindowsに疲れた理由から。
なにせWindowsはお金が掛かります。
これはWindows11に切り替わるときに痛感しました。
Windows11はOSの性質上、当時はまだ全然現役なCPUの大部分を切り捨てる方針を取りました。
一応抜け道はあったようですが、ここでパソコン本体の買い替えを余儀なくされた方もいるのではないでしょうか。
まだ使えるパーツがあるのに、Microsoftの一存でサポートを打ち切られる、手痛い出費を強いられる、これは苦痛です。
また、Windowsそのものにもお金が掛かります。
メーカーPCやBTOパソコンを使っている方は縁遠いかもしれませんが、WindowsのOSだけで2万円前後の出費があります。
ちなみに、Microsoftの方針として、マザーボードが切り替わるとライセンスが無効になるというものがあるので、自作PCで新型CPUを使いたくてマザーボードを交換した場合、OSも買い増しすることになります。
とにかくWindowsは金が掛かるんですよ。
そこに持ってきて、そろそろと噂されているWindows12があります。
こいつはどこまでCPUを足切りしてくるのか、私のパソコンは大丈夫なのか不安でしょうがありません。
一応Windows11のサポート期間までは使い続けるつもりですが、その後もMicrosoftに金を払い続けるかは不明です。
使ってる環境

2025年3月現在、Windows11とLinuxのデュアルブートで、Linuxを優先ブートにして使用しています。
使っているディストリビューション(数あるLinuxの中の1つ)は「Ubuntu 24.04.2 LTS」を導入しています。
パソコンのスペックは、
- Ryzen7 2700X
- 32GB RAM
- RTX 4060
といった具合です。
Linux経験としては、以前いた小さい職場でWindowsPC20台ほどに向けたファイルサーバーをSambaで保守・整備していました。(導入者はもっと知識のあるすごい人でした)
導入者と面識はあったのですが、まさか私が保守担当になるとは思いもしなかったので引き継ぎなど一切なく、かろうじて印刷されていた文書からLinuxへのログインパスワードを知るところからスタートでした。懐かしい。
chmodとかで権限を変えて、管理者と従業員で見れる範囲を変えたりとかもしましたが、一回だけでしたのでもう忘れてます。
ただそれも昔の話なので、今となってはただのWindows使いです。
Windowsはゲームができる、が変わりつつある
昔でこそ「Windowsはゲームが出来るのが強み」と言われていましたが、昨今状況が変わりつつあります。
Steamというゲームサービスのゲームが意外とLinuxでも動くんですよ。
2025年現在、新しいゲームでいうと、メタファー:リファンタジオは動きました。
nProtectのゲームガードが入ってる新作でいうと、元はスマホゲーですが、Wizardry Variants Daphne(WIZダフネ)も動いてます。


ただこれらはSteamに限った話です。
数多くのWindows用MMORPGやWindowsのみサポートする個人開発ゲームなどは、障壁がいくつもあるのは事実です(動かないとは言わないですが、難しいです)
Windowsの強みだった「ゲーム」の牙城が崩れつつある今、改めてWindowsでやってたこと、Linuxで出来てほしいことを洗い出してみます。
Windowsでやってたこと、Linuxでやりたいこと
ひとまず、日常使いと趣味の範囲で絞ってみます。
ビジネスユースは、バリバリLinuxの方もいれば、逆に「Windowsじゃないと」とか「Macじゃないと」という方もいるので割愛します。
ネットサーフィン(Webアプリ含む)
インターネットブラウザは昔からついてますので、ネットサーフィンは問題なく出来ます。
Youtubeの閲覧も可能です。
むしろWindows-FirefoxでのYoutube閲覧より軽い気がします。
ブラウザもFirefoxやChromiumなど一通り揃っています。
なにより、昔はいちいちコマンドを打ってインストールして、という流れだったのが、アプリセンター(Ubuntu)という、Google Playストア、AppStoreのような場所が出来上がっており、「すべてを網羅」とはいきませんがそこそこの数のアプリを簡単にインストールすることが出来ます。
偏ったところでいうと、DLSiteやDMMのWebアプリも閲覧可能です。
ただしWindows用コンテンツのダウンロードには気をつけてください。
今Linuxでは趣味用でFirefox、ブログの更新専用にChromium、人には見せられない用でVivaldiを使用しています。
これはWindowsの頃から同じなので、使い勝手に不満などはありません。
総じて概ね問題なしといったところ。
メディア視聴
音楽、画像、動画、どれも問題なく閲覧出来ています。
もちろんWindowsのソフトと全く違うソフトなので、使い勝手の面などで手こずっていますが動きます。
音楽はrhythmbox、動画はVLC、画像はViewniorを使ってみています。
2025年現在はどうかわかりませんが、昔Linuxに興味があったころは「音質に特化したディストリビューション(数あるLinuxの中の1つ)」があったりもしました。
今も音楽を聴きながら記事を書いていますが、音質に不満はないです(3万円ほどのヘッドホン使用)
ゲーム
さて、出てきました本命の「ゲーム」。
Steamのゲームもすべてが動くわけではないので注意したいところです。
事前の動作確認方法ですが、ProtonDBというデータベースサイトがありますので、そちらでゲームの対応状況をチェックしてみると良いと思います。
Steam Deckに対応していれば実質Linuxも対応していると見なしていいです。
ネイティブ、プラチナム、ゴールドなら動くと思われますが、グレードがシルバーなどに落ちてくると、満足には動かないか、動かすのに障壁が多いと見ていいです。
ちなみにSteam Link(離れた場所でスマホ、タブレットからSteamゲームを遊ぶ仕組み)にも対応しています。
私のPCは自作PCで、BluetoothアダプタをUSBタイプで増設していますが、普通に認識しています。
つまりXboxコントローラーなども普通に使うことが出来ます。
パッド勢も安心ですね。
ちなみにXboxコンは電池式で、無線式にするのに乾電池が必要です。あるいは別途充電バッテリー。
ただ問題は、Steamに無いゲームの存在。
大手だとPSO2NGSとか、HoyoVerseの原神など。
動かしようもないことはないらしい(表現が曖昧)(「Linux PSO2」、「Linux 原神」などで検索してみると良いです)ですが、SteamゲームにMODを入れ込むよりは難易度が高いと思ってもらえると。
Discord(コミュニケーションツール)
Discord、Slackなどはインストール可能なようです。
Discordの話になりますが、テキストチャット、絵文字、画像の送信などは普通に行えています。
ボイスチャットは友達と疎遠になってしまってすぐに試せないので、情報を持ち合わせていません。すみません。

公式がUbuntuインストール画面でアイコンを出すくらいなので、概ね問題ないと思います。
Kindleでの読書
Kindleで読書したいです(願望)
しかし、Amazon KindleアプリはLinuxに対応していません。
抜け道は2パターンあるようです。
WINEというWindowsアプリを動かすアプリで起動する方法。
WaydroidというAndroidエミュレーターでAndroid版を動かす方法。
私はWaydroidルートを試してみましたが、一応動きました。
動いたのですが、その後前提システムのWayLandが悪さをして、画面の映像が乱れる(OS上でも、Steamゲームでも)になってしまいました。
Kindleは寝っ転がって読むのもオツなものなので、おとなしくスマホ版で読むほうが良いかもしれません。
Windows時代のファイル閲覧、コピー
私の今のPCはWindowsとして5年以上は使い込んでいます。
そうなると色々とファイルが溜め込まれていきます。
これらを閲覧出来るのか?という問題。
小難しい話になりますが、WindowsはNTFSというファイルシステムを使用しています。
一方でLinuxはExt4などのシステムを使用しています。
ファイルの保管の仕方などが違うので、LinuxからNTFSドライブを覗こうとすると、閲覧、コピーは出来ても書き込みが出来なかったりします。
また、Linux側で作ったExt4ドライブも、Windowsからは認識出来なかったりします。
ちょっと、いや、だいぶ不便です。
Linuxに移行するなら、それ相応の「覚悟」が必要そうです。
プリンタ複合機(印刷・スキャナ)
私はCanonのプリンタ複合機TS5330を使用しています。
Canonのサイトを見に行くと、ご丁寧にLinux用ドライバも配布されています。
おかげさまで問題なく、ファイルの印刷、スキャンなどが行えます。
iPadの管理(iOSに限らずAndroidも)
iTunesはLinuxアプリがありません。
iPhoneやiPadはiTunesに依存してバックアップなどを行っていましたが、昨今の「スマホしか持ってない」層に対して動いたのか、今はiTunesは必須ではないと聞いたことがあります。
そうなるともう、iPhoneもAndroidも関係ないですね。
WindowsのようにUSBで繋げばハイ完了、とはいきませんが、専用のアプリをインストールして活用すればファイルのやりとりも出来るようです。
ブログの更新(マークダウンエディタ、Wordpress)
ブログの更新は個人的な趣味の範囲なのですが、出来ないと死活問題なので調べてみました。
というか、この記事はLinuxで最初から最後まで書いています。
まずマークダウン記法に対応したエディタ「Joplin」はありましたし、ちゃんと動いています。
WordPressはブラウザ上で動くので、Chromiumの出番です。
サムネイルは凝ったものは作らなくなったのですが、GIMPがあるので問題ないでしょう。
とまぁ、Windows母艦でやっていて、一時期iPadを使ってみたり、Chromebookでやってみたりしていましたが、Linuxは感触良い方です。
これならブログの更新もやりやすいと思います。
クリエイティブ活動(お絵描き、写真、動画編集)
まず大前提として、私自身クリエイティブ活動は写真をちょっと撮るくらいだと認識していただければと思います。
その上で、の話です。
お絵かきソフトは「Krita」というものが動きます。
なんと板タブもLinuxドライバがあるので普通に動きました(HUION H950P)
クリスタのような便利ツールは無いと思うので、単純に絵を描くだけのソフトだと思ったほうが良いでしょう。

写真の取り込みは問題なく出来るとして。
RAW現像も、専用のソフトがあったり、GIMP用のプラグインがあったりするので問題なく出来ると思います。
もちろんAdobeのソフトと比べられないですが、、、
追記:
GIMP用プラグインであるufrawはなんだか更新が止まってるような?うまく入らないので、Darktableを導入して使ってみました。
現像の「げ」の字も知らないので見様見真似ですが、、、

動画編集も、簡単なものなら出来るみたいです。
Kdenliveというアプリを入れてみています。

Linuxは難しい、でも受け入れられる人もいるはず
ぶっちゃけた話、Windowsは98の小さい頃からずっと一緒に育ってきたのでどこが痒いかすぐ分かりますが、Linuxは大人になって急に家族になったペットのような、何をしてほしいのか、どう接すれば良いのか正直まだ分かってません。
それでもLinuxで活動している人もゼロではないですし、そういう人になるのも悪くないかなと思い始めている自分がいます。
何にせよ、「パソコンで不具合起きたら詳しい人に聞く」レベルの人は使わないほうが身のためだと思います。
どうしても使いたいなら、ChromebookでLinux環境構築出来たりしますからね。
私もChromebook持ってますけど、デスクトップの感じはUbuntuと似てますよ。
WindowsPCでデュアルブートは、何かの拍子にGPartedでパーティションいじっちゃってドライブ認識不能なんてなっても責任取れませんから。
おわりに
次回は書くことが決まっています。
Linuxのシステム情報表示アプリ「conky」についてです。
Luaについては全くの無知ですが、基本的な部分で色々いじってみたり、余所様のサイトからコピペさせて頂いたりしたので、そのご紹介をしようと思っています。

画像だけ先に載せておくとこんな感じです。
WindowsXPだったか7くらいの頃にもこんな感じの情報表示アプリあったんですが、名前を完全に失念してしまいました。
年をとるってのは怖いですね。
それでは。
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