
こんにちは。
今回はLinuxゲーミングです。
そしてSteam以外のHoYoverseのゲーム(原神、崩壊スターレイル)について試行錯誤してみました。
それではどうぞ。
私の環境
以前の記事で「Pop!_OS入れた!わくわく!」みたいなこと言ってましたがDebianに戻りました。
Waylandを使いたかったので(フラグ)

- Debian 13 (trixie)
- KDE Plasma
- NVIDIA Driver 550.163.01 → amdgpu + Mesa 25.2.1
- Wayland
ハードウェア面はこちら。
- Ryzen7 2700X
- Geforce RTX 4060 8GB → RADEON RX 7600
- 32GB RAM
- たくさんのストレージ(SSDとかHDD)
- AG-03
- 60%US配列キーボード
こんな環境でやっていきます。
追記:Geforce RTX 4060を窓から投げ捨てて、RADEON RX 7600を導入しました。
正直現段階(2025年9月)ではLinuxインストール時のドライバ当てるのが楽になったくらいの感想しかないです(Waydroidとかゲームによって動いたり動かなかったり)
結論:ミホヨゲーやるならRADEON + Waydroidが(真っ当にやるなら)最適解かも 追記あり
お先に結論。
Linuxで原神(はともかく)、スタレを動かすならRADEONグラフィックボードを搭載したマシンでWaydroid(Linuxで動くAndroid環境)で動かすのが真っ当な手段かなぁと思いました。
他にも制作者の意思として公表出来ない有志のパッチを当てて遊ぶなんてのもありますが、BANの確率がゼロではないので控えたほうが良いでしょう。
原神は最近アンチチートが緩んだのか、Steam ProtonやHeroicで真っ当に登録すれば真っ当に動くようにはなっています。
スタレはまだアンチチートが強すぎて真っ当に登録しただけでは動きませんでした。
私は今RADEONの予算を積みながら品定めしている状態なのですが、最適解はRADEON RX 9060 XTの8GBか16GBが性能的にも十分なものを備えていると感じています。
新型ですからね!
2025,09,09 追記
あれからRADEON RX 7600を入手して検証しました。
主にWaydroidです。
原神はWaydroidのパッチインストールまでは行くのですが、ゲームの世界に入るロード(元素アイコンのロード画面)の最後の岩元素があと半分、というところで反応なしになります。
スタレは逆にWaydroidで起動しますし、ゲームに入れるのですが視点移動が効きません。実質操作不能です。配布物の受け取りなどは普通にできるでしょう。
海外のフォーラムなどを眺めていたのですが、Waydroidで動かすにはRADEONというよりも、CPU内蔵グラフィックが有利なようです。
よくYoutubeなどで「SteamDeckで動いたぞ!」とかって動画上がってますが、あれは内蔵グラフィックですからね。
デスクトップPCでスロットに挿すタイプのRADEONの情報なんて静かなものですよ。
Linuxで迷ったら内蔵グラフィックのCPUを選んで、グラフィックボードは窓から投げ捨てましょう。
次項から試行錯誤の跡を記していきます。
Steam Protonに真っ当に登録してみる
まずはSteamで登録してみます。
とりあえずHoYoPlayを導入して、1時間半くらいゲームパッチの導入を待って動かしてみます。
原神は普通に動きました。
キャッシュが蓄積されていないのか、急に振り向いたりすると画面が残像になる(そういうゲームエフェクト)けど、まぁ普通に動きます。
余計なパッチなどもなし。
Proton9.0-4で普通に動きました。
要注意なのは、HoYoPlay Launcherを登録してパッチを当てた後、Genshin Impact.exeの方もSteam登録して、ゲームを直接起動することくらいでした。
スタレは起動しませんでした。
Lutrisは評判ほど使い方がイマイチ
Lutrisは外部ゲームストアをLinuxでも使えるようにしちゃおうというアプリです。
EpicやWindows用のexeファイルなんかも行ける、らしい?
らしい、というのは、私の知識不足でLutrisを上手く動かせなかったからです。
海外フォーラムでは結構Lutrisの名前も聞くので、動かし方が分かれば原神なら動いたかもしれません。
ちなみに開発者の意思で公表できない有志のパッチ経由のインストールなども出来ます。
BANなど怖くない!という方は試してみるのも良いかもしれませんが、本当にBANになっても責任取れません。
パッチを当てるなら原神はもちろん、スタレも動くようです。
HeroicはUIも分かりやすく、真っ当なりに回りくどい導入にも対応(ただしスタレは動かない)
HeroicもLutris同様外部ゲームストアのライブラリを引っ張ってきて遊べるようにしちゃおうというアプリです。
こちらのほうがよりグラフィカルな印象。
原神はEpicゲーム経由で普通に動きました。
最初動かなくて、なんじゃろな?と思ったのですが、ゲーム設定(グローバルではなく、原神個別の設定)からUMUを無効というのをチェックすると(無効にすると)動きました。

スタレはEpicゲームではインストールすら叶わず。
アンチチート判定が「Broken」、壊れてると見做されてインストールすら出来ませんでした。
ただし、WebからWindows用のHoYoPlayをダウンロードしてきて、そちらを外部アプリとして導入すればインストールと起動までは行けました。
ただ起動しても暗転したまま何も表示されず、終了する以外何も出来ない状態でした。
GE-ProtonやGE-WINEを何種類か試しても結果は変わらず。
こちらも起動させるにはUMUを無効にする必要があります。
追記:スタレもEpic経由で「インストールは」出来ました。
Heroic設定の詳細から「アンチチートが壊れていたり、拒否されているゲームのインストールを許可」にチェックを入れたら「インストールは」出来ました。
その後起動しても暗転画面で硬直するので、やはりアンチチートが強いんだろうなという印象。

ただこの設定はグローバル設定で、他のすべてのゲームに影響するので、他のアンチチート系ゲームでも「インストールは」できるけど起動しない自体になりかねません。
WaydroidはNVIDIAカードが足引っ張って、動くけど動かない
WaydroidはWayland環境で動くAndroid環境です。
導入についてはこちらの記事が分かりやすくて良かったです。

※「こちら」のドキュメントを、と書かれていたら「こちら」へ飛んでちゃんとドキュメント通りにコマンドを打っていきましょう。
さてWaydroidですが、NVIDIAドライバーが悪さをして私の環境ではソフトウェアレンダリング強制になってしまいました。
原神は起動はしますが、めちゃくちゃ粗い画質にガクガクのフレームレートです。
ただ、一応起動してゲームに入ることは出来ました。
配布物を受け取るくらいなら出来るかも?
スタレは試してませんが、同じ結果でしょう。
これはNVIDIAのドライバーがオープンソースではなく秘匿された部分があるためです。
NVIDIAのドライバーが提供する部分と、Waydroidが提供するドライバーの部分が全く噛み合ってないんですよね。
そのせいでNVIDIAカードを積んでいてもソフトウェアレンダリング(グラフィックカードを使わない画像処理)に強制されます。
これを解決するには、NVIDIAカードの性能がガタ落ちするのを覚悟でnouveauドライバ(有志でオープンソースで開発されているNVIDIAドライバ)に切り替えるか、RADEONを導入するほかありません(他にも内蔵グラフィック(Intel、AMDのもの)ならハードウェアレンダリングできるらしい)
ただしnouveauドライバは本当に性能がガタ落ちするらしいので、他の普通に遊んでるSteamゲームなどが壊滅的になるでしょう。
結果的にRADEONの導入が良いんだろうなと落ち着きました。
追記:nouveauドライバにしてWaydroidを試してみました
結論から言って、nouveauドライバ(NVIDIAカード用の「完全な」オープンソースドライバ)でもソフトウェアレンダリングでしか動きませんでした。
海外のネットで「nouveauドライバなら動く!」とか言ってる人は、ソフトウェアレンダリングのことを言ってたのかもしれません。ゲームはまるで動きません。
最初はDebian環境のままNVIDIAドライバの削除をしてnouveauドライバに切り替えてみたのですが、Chromeが動かないしWaydroidの挙動もあんまり変わらない、むしろホームアプリがハングアップしてホーム画面すら拝めないなど、あまり良い体験ではありませんでした。
その後「NVIDIAドライバの削除して残ったゴミが悪いのか?」と、Debianクリーンインストールしてキレイなnouveauドライバで試したのですが状況は変わらず。
結果的に「やっぱりRADEONだな」に落ち着きました。
余談ですが、nouveauドライバでもSteamのMTGAは普通に動きました。
意外とゲームもやれそうですね。
追記:RADEONを導入しました
先日Radeon RX 7600を入手しました。
これでWaydroid快適だぞー、やったー、と思ったのも束の間、あまり良い結果は得られませんでした。
まず原神はパッチを当てるまでは行くのですが、ゲームに入る直前のロード画面(各元素が並んでるロード画面)の最後の岩元素の半分で応答なしになります。
これは海外フォーラムでも報告されているバグのようです。
原神動かず。
スタレは逆に動きました。
タイトル画面の列車と宇宙も比較的きれいなグラフィックで、パッチも当たり、ゲームに入ることができました。
タッチ操作をマウスで行うので操作は厳しいですが、移動も出来ますし、グラフィック設定で60fpsにしてもヌルサク動作でした。
ただ、視点移動が出来ませんでした。実質操作不能です。
配布物を受け取ったり、ガチャを回すくらいのことは出来ます。
余談ですが、Android版の3DMARKは画面がスクランブル映像のようにバグってしまい、見れたものではありませんでした。
色々とこれが悪さしてそうですね。

ただ、スコア自体はマックス叩き出してますし、GPU使用率をConkyで見てても80%〜99%くらいちゃんと使ってましたので、ハードウェアアクセラレーションは出来ているようです。
この現象も海外フォーラムで報告があるバグです。
一応試した環境は簡素ですが、
- Debian13 + KDE + Wayland
- Nobara Linux42 + KDE + Wayland + Zen Kernel(Zenはあり、なし共に)
- Debian13 + KDE + Wayland + カスタムイメージ各種(古かったり、最新だったり)
で試しました。どちらもamdgpu + mesaドライバです。
Intel内蔵グラフィックやAMD内蔵グラフィック(例えばSteam Deckやノートパソコン)では動作報告があるらしいので、CPU内蔵グラフィック有利かもしれませんね。
追記:
Waydroidのカスタムイメージを少し古いものに変えたらスクランブル映像は改善しました。
カスタムイメージの適用は公式マニュアルがわかりやすいです。
海外フォーラムの予測情報ですが、Waydroidのバージョンを上げるに際してmesaドライバ(Waydroidに搭載してるグラフィックドライバ)が下げられたようで、それが悪さしてるとかなんとかかんとか。
番外編:iPadを画面共有すれば最強では?
見出しの通りなのですが、現状Linux上でミホヨゲーを動かす様を見たいなら、iPadなりiPhoneなりAndroidなりを画面共有して表示させるのが最適解かもしれないと思いました。
ポストの通りですが、LinuxのUxPlayというアプリを使ってiPadの画面共有をすれば何事もなくプレイできます。
最大解像度、最大リフレッシュレートだと0コンマ数秒の遅延が起きるので原神はつらそうでした。
その場合は
uxplay -s 1200x900@60などで解像度とリフレッシュレートを抑えてあげればほぼ遅延なく遊べました。
iPadならコントローラーも使えますから(マウキー操作出来ないとはいえ)とりあえず遊ぶことが出来ます。
完全に番外編でした。
おわりに
そんな感じでLinuxでミホヨゲーを遊べるか試行錯誤してみました。
そんなに目新しい情報は無いかも?
Proton系で原神が動くだけマシと捉えるか、スタレ(今回は試してないけどゼンゼロなんかも)も頑張れ!と捉えるか。
動くようになる緩和策も、ミホヨが緩ませるか、NVIDIAが秘匿をやめるか、Waydroidが対応してくるか、私がRADEON買うかで、多岐に渡るので考えたり待ったりするだけ無駄でしょう。
素直にRADEON購入資金を貯めたいと思います。
追記:RADEON買ったのが無駄になりました。
おすすめのRADEONはやはりRX 9060 XTの8GBか16GBでしょう。
最新カードなこともあり、長く使えそうです。
次点でコスパを狙っていくならRX7600ですかね。
ベンチマークスコアだけを見るならRTX 4060と同等の性能を持っているので、最新ゲームを高グラフィックで動かすでもない限り十分な性能があります。
性能比較はこちらのサイトを利用しました。

Linuxでゲームして、ミホヨのゲームも動かしたいんだ!なんて奇特な人は少数でしょうが、備忘録として残しておきます。
なおこの情報は2025年9月現在の情報です。
今後本当にミホヨがやってくれてスタレが動く未来もあるかもしれません。
追記:今WaydroidでAndroid版を動かすならCPU内蔵グラフィック有利なようです。
グラボは(NVIDIA,AMD問わず)窓から投げ捨てましょう。
ただWaydroidのイメージファイルは開発が早い(2,3週間で最新版が降ってきてるみたい)ので、Radeonのグラフィックボードを積んでおいて来る日に備えるのもアリですね。
それではまたどこかで。


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