
こんにちは。
今回はLinux – ホームルーター – スマホでリモートゲーム(Steamゲーム)を遊びつつ、本題は出先から母艦PCの電源管理もしちゃおうという話です。
リモートゲームについてはこちらの記事をどうぞ。

それではどうぞ。
準備するもの
- Linux母艦(私はArch Linuxを使用)
- ホームルーター(後述しますが楽天モバイルなのでTP-Link MR600を使用)
- スマホ(1台でも良いけど、PC管理用、リモートゲーム専用で2台あるとラク)
- Sunshine / Moonlight(別記事にもあるリモートデスクトップ環境)
- Tailscale(内部ネットワークを外部から通信する手段)
- Tailscale Subnet Router化のためのスマホなりタブレット(家に置きっぱなし)
- Wake on LANアプリ
こんなところです。
CATV回線が不安定すぎる
私は安い賃貸に住んでいるので、VDSLの光回線か、CATV回線しか固定回線の選択肢がありません。
通信速度と出費でいうと、
- VDSL光:下り60Mbps、上り60Mbps(月額6,000ほど)
- CATV:下り200Mbps、上り10Mbps(大家負担もあって月額3,500ほど)
- 後述する楽天モバイル:下り70Mbps、上り30Mbps(無制限3,300ほど)
となっています。
はじめはVDSL光を通していたのですが、下りが遅くてSteamゲームの新作をダウンロードするのにえらい時間が掛かったり、Discordでボイチャ中に「このゲーム遊ぼう〜?」って誘われるとダウンロードでえらい時間が取られて相手を待たせてしまっていました。
そんなわけで下りが早いと噂のCATVに切り替えたのですが、これが問題でした。
下りは確かに早いです。200Mbps出れば光回線と大して変わらないですからね。
ただ上りが壊滅的でした。
あとルーターがお粗末なモノが配給されたので、Linux – スマホでiperf3 -sすると上りでとんでもない数のリトライ数(1回の転送で100回以上とか)してて、リモートゲームしてると頻繁に通信が途絶えたんですね。

そこで白羽の矢が立ったのが「楽天モバイル」です。
楽天モバイルに移行してみた
契約してテストしたらだいたい下り70Mbps、上り40Mbpsは見えました。大体は下り50Mbps、上り30Mbpsですけど。
VDSL光で良かったじゃんとなりますが、今更CATVから切り替えるのも手間だったし、CATVにNetflixが抱き合わせてあったのと、CATV+楽天モバイルの料金でもVDSL光回線と大差ない出費なので2本立てで行こうと決めました。
もし万が一楽天モバイルが通信制限食らうとかあった時にCATVが生きてきますからね。
さて楽天モバイルですが、いわゆる1円ルーター(公式販売のキャンペーンで買える一括1円のモバイルルーター)は、窓辺の床置きだと下り30Mbps、上り7Mbpsまで落ち込みました。
これは窓のカーテンレールにぶら下げて少しでも電波を拾えるようにしたらある程度まで改善しました。
しかしカーテンレールにぶら下げるのもみっともないので、SIMルーターを購入しました。
TP-LinkのMR600という機種です。
前に某ネットゲームの偉い人たちが「いろんな回線使ってるけど4G/5G切り替わりで瞬断されるの困るよねぇ」と言っていたのを思い出しました。
今やSIMルーターも5G対応機種がありますが、この発言を思い出して4G特化のルーターにした次第です。
一瞬の煌めきのような通信速度がほしいなら5G対応のルーターが良いですけど、私みたいに「安定して通信したい」なら4G特化のルーターの方が利便性が高いと思います。
窓辺でアンテナの角度を調整したら、下り70Mbps、上り40Mbpsも調子が良いと見えたのでこれで良いやとなりました。
Tailscaleで内部ネットワークからリモートゲーム
大して詳しくない記事ですが、内部ネットワークでSteamゲームを遊んだ記事があります。

最初はSteam Linkを使っていたのですが対応ゲームが少なかったので、Sunshine / Moonlightというリモート環境を構築した記録です。
Tailscaleというアプリのお陰で外部ネットワークからもリモートデスクトップが出来るようになりました。
ひとまずはこれでも満足なのですが、今回の記事の本題はここからです。
「出先に居て自宅が雷雨な状況でPCシャットダウン、晴れたら電源オンにしたいなぁ」と思い始めました。
Wake on LANという機能があるのでその辺りについて書いていきます。
BIOSいじってWake on LAN設定
Wake on LANはLAN通信を使ってPCを起動しちゃおう!っていう規格?です。
2000年過ぎくらいからある規格な気がします。当時「ネットからPCの電源オンに出来るらしいぜ!?」って言いつつスルーした覚えがあります。
さてそんなWake on LANですが、BIOS設定などをいじる必要があります。
私はMSIのマザーボードを使っているのですが、
Setting / Advanced / Wake Up Event Setup / Resume By PCI-E Device
あたりをEnableに切り替えて保存します。
LinuxではOSでもWake on LANを有効化する必要がある
sudo ethtool <インターフェース名> | grep "Wake-on"を打ち込んでみて、Wake-on: dならDisableです。
これをgに切り替えて、再起動しても有効化するように設定しておきましょう。
私は詳しくないのでAIに聞いてみてください。
懇切丁寧に教えてくれるはずです。
内部ネットワークでWoL稼働
これで内部ネットワークでWake on LANが稼働するようになりました。
しかしこれでは出先からWake on LANは出来ません。
外部ネットワークでのWoLをどうするか
さて、外部ネットワークからWake on LANするにはどうするか。
別記事でも活躍したTailscaleが活躍してきます。
あとは家に常備してあるスマホなりタブレットですね。
どこのご家庭にもあるFire HDタブレットをTailscale中継機にする(サブネットルーター化)
ちょっと設定が多いです。
まずどこのご家庭にもあるGoogle Play導入済みのFire HDタブレットを用意します。
普通のAndroidタブレットが家に置きっぱなしの場合はそれで大丈夫です。
別記事で母艦Linux、リモートスマホ、制御用スマホにTailscaleは入ってますよね?
今度は今用意したタブレットにもTailscaleを導入します。
次に中継タブレットでSubnet Routingみたいな設定項目があると思うので、それを有効にしていきます。
確かルーターのローカルIPアドレスを入力するみたいな感じだったと思います。192.168,0.1/24みたいな。
お次は
https://login.tailscale.com/login?next_url=%2Fadmin%2Fmachines
こちらのページ(Tailscaleのブラウザ用設定ページ)にログインして、サブネットルーター機能を有効化していきます。
これで、Linux電源オフでも、Tailscaleでルーター化したタブレットを中継してWake on LAN出来るようになります。
Linuxのログイン処理をどうするか
さて、Wake on LANでLinux母艦を起動することは出来るようになりましたが、Linuxのログイン画面(KDEのSDDM)を突破する手段を考えなくてはいけません。
SSHをするか、自宅だからと自動ログインにするか。
結論言ってしまうと、私にSSHはちょっと難しかったので、自動ログインにしました。
SSHを試したけど遁走
一応SSHの軌跡を。
Linuxでopensshをインストールして、スマホでTermuxを導入。
一応ログインは出来るのですが、それはCUI上での話です。
ここでデスクトップ画面を出す方法が分かりませんでした。
すでに不慣れなWake on LANやTailscaleなどで知恵熱が出そうだったので、諦めて他の方法を探し始めます。
KDEセッティングのSDDM設定で自動ログイン
LinuxデスクトップのKDE設定からテーマ、SDDM(ログイン画面)の設定で、自動ログインの設定があります。
ユーザーを指定して、セッション(Plasma(Wayland))を指定してあげればそれで終わりです。
これでPC起動時にログイン画面が出ずにいきなりデスクトップが出るようになりました。
、、、ちょっと怖いですけどね。
パスワード入れておきたいと思ってしまいます。
まぁ、基本家に居るので誰かにいじられるっていう心配も無いんですけど。
無事に外部ネットワークからリモートゲームが出来るように
さて、これにて外部ネットワークからWake on LANをしてLinuxデスクトップが起動、MoonlightからリモートデスクトップしてSteamゲームが遊べるようになりました。
夏の出先などで急な雷雨が来てもMoonlightからPCをシャットダウン出来るはずです。
Wake on LANの流れとしては、
- Arch Linux
- ↑ Tailscale
- ↑ Tailscale Fire HDタブレット(サブネットルーター化)
- ↑ SIMルーター MR600
- ↑ 楽天モバイル
- ↑ Tailscale スマホ(4G/5G)
という流れになります。
リモートゲームをやる時は、
- Arch Linux
- ↓ Tailscale
- ↓ SIMルーター MR600
- ↓ 楽天モバイル
- ↓ Tailscale スマホ(4G/5G)
- → スマホコントローラー
という流れになります。
おわりに
そんな感じでリモートゲーム環境を整えてみました。
Steam Deckがもうちょっと安い時に気付いてればそれ買って終わりだったんですけどね、、、
ちなみにCATV回線の上り10Mbpsでも、アップロードリトライ数が0で固定される良品のルーターなら楽天モバイルにする必要はないかと思います。
でもどの賃貸でもぶっとい光回線が引いてある訳ではないので、いざって時の飛び道具として楽天モバイルは便利だと思います。
それではまたどこかで。


コメント